また、欧米等世界の音楽シーンからの影響も大きいのが特徴である。
早いリズムのあとには遅いリズムがはやるなど反動からくるような変化も多い。
ただ傾向的にはリズムはどんどん速くなり複雑化していることは間違いない。
ここに書いてある例は大ヒット曲とはいえなくても、そのリズムを使った代表曲を書いたつもりである。
1973年 遅い16ビート
はじめて16ビートのブームが訪れた。まだ非常に遅い16ビートで、リズムは16ビートながら、
メロディーはほとんど8ビートのノリだった。
例: 郷ひろみ 小さな体験
1976年 8ビート
アイドル歌謡曲の全盛期。と同時に8ビートの全盛期。
この頃の8ビートはまだ2拍目が存在した。
例:キャンディーズ 春一番
1978年 16ビート
2回目の16ビートのブーム。テンポもかなり速くなってきた。
例:渡辺真知子 Blue、 山口百恵 Playback Part II
1979年 ディスコ
世界的な流れの影響を受けてはやりだした。大流行は長くは続かなかったが1980年頃まで
非常に大きな流れだった。99年にモーニング娘。のラブマシーン等折りにふれて出てくる。
例:西城秀樹 Young Man、 岩崎宏美 シンデレラ ハネムーン
1980年 シンコペーション付き8ビート
再びシンプルな8ビートがはやりはじめた。特に2拍目の無い8ビートが主流になりはじめた。
(8ビートで2拍目が無いという傾向は現在まで続いている。)
例:松田聖子 青い珊瑚礁、 太田裕美 黄昏海岸
1983年 電子ドラム登場による4ビート
電子ドラムが登場して、ビートの効いた4ビートがバックに入りはじめた。
例: 杏里 キャツアイ
1984年 4拍子均等リズム
上記の反動で今度は抑揚のほとんど無いリズムが流行出した。
例: 菊地 桃子 雪にかいたラブレター、
1987年 8ビートの16ビート化
86年の夏頃から8ビートのリズムにどんどん16符音符のリズムが入りだした。
そのピークとなる頃に光GENJIが16ビートがんがんのサウンドでデビューした。
例: 光GENJI STARLIGHT
1989年 ユーロビート
87年頃からずっと続いていた16ビートの流行は世界的な影響からもっと複雑なユーロビートの
流行へと結びついていく。
例: Wink 愛が止まらない
1994年 ダンスミュージック
複雑な16ビートにのった形でのダンスミュージックの流行はじめと、その時期にちょうど小室哲哉
サウンドがはやりはじめた。
例: ZOO ChuChuTrain、 TRF Crazy gonna crazy
1996年 12ビート
16ビートはどんどん速くなり、複雑化していく過程で16符音符2つ1:1のスピードだったのが、
2:1の3連符2つに分化するようになってきた。現在もこの傾向は強く残っている。
例: GLAY However、 安室奈美恵 Don’t Wanna Cry
1998年 気持ちいい系リズム
今度は逆に12ビート系がゆっくりしたリズムになってきて、3連符の真ん中の音がまた省略されるように
なって来た。 いわゆるR&Bブームがこれと重なっている。
例: Misia つつみこむように, 宇田多ヒカル Automatic
このR&B系のリズムパターンは従来の8ビートあるいは16ビート系のリズムパターンを
R&B系に置き換えたものから派生しているものが多い。
感想をメールで送って下さい。